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2019-08-15

お盆。

お盆休みです。

お盆中のねえたんの帰省はもう少し先なので、

ネコ達と静かに過ごしています。

昨年の夏と違って、実家両親の介護問題も今、いくらか落ち着いている状態で

少しほっとしています。

 

Bon1

お寺さんが棚経にお見えになるので、ネコ達も待っていましたが

読経中、お利口さんにしていたのは、カギちゃんだけでした。笑

  

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お寺さんが、「黒いネコ?居ましたよね?」とつぶやかれた様に聞こえた。

そか。フィオちゃんが帰ってるからだ。(^v^)

フィオちゃんとピッチも帰って来てるよね。

  

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ピッチもフィオちゃんもグレ子が大きいのでびっくりしてるかな?

  

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お盆が終わっても、ずっと帰らなくていいからね。

  

 

 

 

 

 

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2019-08-03

おっとが記憶喪失になった話

ちょうど一週間前の出来事。

帰宅したら、

  

「おっとが記憶喪失になっていた

  

(・∀・)えっ? と、いう話。

ふざけた話ではないのです。本当に。。

 

午後3時頃帰宅すると、部屋に下着姿のおっとがいました。

その日の夜、おっとは宿直勤務の予定だったので出勤前にシャワーを浴びたのでしょう。

でも、なに? いつになくウロウロしてて動きが怪しげだ。。(^^;)

  

「どうかしたの?何だか様子がおかしいわよ?」

すると、おっと

「自分、宿直に行くんだよね? 今日は宿直?今日はいつ?何曜日?」

と、言いながらウロウロするばかり。

まるで「ここは何処?私は誰?」状態。。

   

「お昼ご飯は食べたの?」「今日は何していたの?」と

いくつも質問を投げかけたが

「・・・・。分からない。何してたのかな?・・」

  

目線も落ち着きなく彷徨ってる感じなので怖くなった。。(;'∀')

朝、洗濯機を回してくれた痕跡があるのだが、干し方がでたらめ。

まさか、若年性認知症が始まった!? それとも脳梗塞を発症してるのか!?

嫌な汗が、一気に噴き出すのを感じた。

  

会話はできる。呂律が回らないということはない。。手足のしびれもない。。

悪い予感を必死で打ち消そうと思うが、

もうこれは明らかに異常だし、絶対、脳に何か起こってる!

  

とにかく病院へ急ぎ連れて行かなければならないし、

その日の勤務を休ませる旨、勤務先に連絡を入れなくてはと

おっとに電話をかけさせた。

スマホの操作は、この状態でも自分でできている。

どうなってるんだ、いったい!?

電話でのおっとの会話がやはり不自然なので、スマホをひったくって勤務先の方と話してみると

「今夜、私、宿直ですかね?」的な、おっとからの電話、これで今日、三度目だと言う!

ひぃ~!(゚д゚)!

後に履歴を見ると正確には5回電話をかけていた!

  

おっと。さらに、ウロウロしながら今度はリビングのエアコンを見上げ

「あれ?エアコンが変わってる?」と、怪訝そうな顔。

 

詰んだな。。。(T_T)もう 

これは、前日あなたが取付工事に立ち会った新しいエアコンよ。。。

夕べは、「最新のエアコンだね。」と一緒に話していたのよ。泣。

おっとの脳は壊れてる。間違いない。(゚Д゚;)

  

それから、慌ただしく車を走らせ、大学病院の救急外来におっとを連れて行った。

道中の会話で、おっとの今朝からの記憶がほぼほぼ無い事ががハッキリしてきた。

外来に着いても、どうやってここまで来たか忘れている。

「家のネコの名前順に言ってみて?」との私の問いに

「ムーン、キキ、ミト坊、、、??」続きが出ない。

ネコの名前を忘れたというより、私の質問がすぐに消えていくという感じ。

何に答えようとしたか記憶できない。

脳への書き込みができない状態だった。

頭の中消しゴムだよ。。(T_T)

    

「宿直、今夜だったかな?」それを何度も繰り返すおっと。

「大丈夫! 今夜も明日も仕事はお休みだからね!」

大丈夫な訳ない状況にこちらが気絶したかった。

  

救急外来で、血液とCTやMRIの画像診断、心電図検査など経て

不安な気持ちで診断の結果を待つと

  

「一過性全健忘症」の診断が出た。

  

「一過性全健忘症」

TGA: transient global amnesia

数時間の記憶が全くなくなる病気で、50~70歳くらいの初老の人に起こる事が多いらしい。。

突然、自身の行動が記憶ができなくなり、時間、場所の認識ができずに混乱し

不安になって同じ質問を繰り返す。自身や家族、周囲の認識は通常できる。

記憶障害が起きている時間は、数時間から24時間。

その後、自然に回復する。

その間の出来事は、症状回復後も思い出せない。

再発はほとんどなく、多くの人が生涯に一度しか起きない。

直後の脳の画像診断に、所見は見られない。

  

まさしく、これだ!

全部当てはまる。

MRI画像もこの時点では問題なかった。

おっとは、MRI検査を受けたあたりから、記憶がおぼろげに戻ってきたようで

急性のしかも一過性の症状と聞いて、大きく胸を撫でおろした。ほっ。。(;´∀`)

ただ、他の疾患が伏線にあるといけないし、脳梗塞所見が時間とともに出るといけないので

念のため経過観察、検査入院となった。

脳卒中専門の集中ケア病棟だ。。。(^^;)

  

おっとの回復が確信できると、気が大きくなる。

必ずしも良い事ではないだろうが、今の時代、患者はすぐに病名からネット検索に勤しんでしまう。

結構な数の同じ病気の経験談があった。

まさしくおっとと同じ症状だった。

その中で気になったのが、発症直後のMRI画像には、際立つ所見がなくとも

高確率の患者に、発症後24~72時間?くらいの間に

MRI画像の脳の海馬CA1領域に点状の異常信号が見られるという記述。

この病状を経験された、とあるブロガーさんが、これを「海馬の星」と呼んでいらした。

 

翌日、病棟に見舞った時には、すっかり通常のおっとに戻っていた。

本当に安心した。救われた思いがした。

病棟が病棟なだけにモニター管理下にあって、補液ラインもまだ確保されたままだったけれど

一応医療従事者のおっとの事。

自身の状況はすっかり理解していたし、

病状全快。

「今日の夕方、もう一度MRI撮るらしいから、海馬の星が出てるかも!」

「海馬の星出てたら、きっとTGAで間違いない。脳梗塞じゃないよ。お家に帰ろう!」

夫婦でそんな会話をしていた。

   

そして、海馬の星☆出ました。

Kaibanohoshi1

画像は左側にあるように見えるけれど、ここは右海馬です。

矢印は私が示したものだけれど、ピカリと光る白い点です。 

この小さな高信号の点が、どれぐらいで消えてなくなるかは、今後のフォローです。

TGAの原因や機序は、色々専門的に難しいので理解しきれず、ここには書けませんが

脳血流の低下によって脆弱な海馬のピンポイントに異変が起きた証拠であるようです。

 

好発年齢をみても、この症状と生活習慣病とのかね合いはきっとあるでしょうし、

今後、おっとの認知症リスクや脳卒中リスクは、大きくなったことは間違いない。

夫婦でこれからの生活習慣。考え直す大切なきっかけになったと思う。

  

おっとは、数日入院を伸ばし、念のため心臓と頸動脈エコーや24時間の不整脈検査なども受け、

気になる他の病因も排除できた。

そして、本日、無事に退院帰宅。(^v^)

  

大事に至らなくて、本当に良かった。ありがたいとしみじみ思っている。

まだまだ元気でいてくださいな。

よろしくお願いしますよ。

Kaibanohoshi2

おっとの帰還を喜ぶネコず。

(チュール係が戻って良かったニャ!。) 笑。

  

 

 

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